ウソつき悪魔
私はお兄ちゃんを放っておいて急いで部屋に行き、ガラスをいれたバックを探した。


「どこ置いたっけ!?ないーーっ!!!」


辺りを見渡すがあのバックはどこにもない。


何で!?ちゃんと置いたはずなのに!!!


「連…、見つかったか?」

「あ、え〜っと…」


なくしたなんて言えない!

「ど、どこにあったかなぁー?」


「探すの俺は一回休憩するから…」


「うん!後は私に任せて!」

お兄ちゃんはフラフラとリビングに戻っていった。

やばいー!!!
早く探さなきゃ!!!!


でもどこにもない!なんでぇ?!


「もーっ!最悪!!!」


私は物に八つ当たりしながらバックの捜索をしばらく続けた。


こんなに探してもないなんて…、


なんでぇ…。


私は、ヘナヘナと床に座った。

その時、


パリーーーンッ


「!?」


今度はなに!?


「…よっと、おい。連、だったか?これやるよ。」


な、なんだこの人!カイルより派手な登場を!!?


「あ、ちなみに俺は天使のミリエル。よろしくな。」

「は、はぁあああ!?悪魔の次は天使ですか!?」


「悪魔の次?お前まさか悪魔と契約してんの?やめとけって、」


ミリエルは、私の隣に腰をおろした。


「悪魔と契約したやつは、生気を常にすいとられ続けるんだぜ?損しかねーって、それに比べ天使はずっと幸せの粉を契約者に振り撒き続けるんだ。」



「生気を…?」


「そっ、悪魔にとって人間の生気は絶品らしい。俺には気が知れねぇぜ。」


わざとらしくため息をはくミリエル。


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