ウソつき悪魔
耳についてるピアスが揺れるのを感じると、怒りが湧いてきた。


「なんで…、なんで!?」


確かに願いは叶った!でもこんなのあまりにも酷い…。


ジワ・・・


目頭が熱くなるのが自分でもわかった。


「ごめ…、お兄ちゃん…」

「なんで連が謝るんだよ?お前は悪くねぇって。」


「違うの…、私が全部悪いんだよ…?…」


あれ、涙がとまんないや…。後悔しないって決めたのにな…。


「ごめん、ごめん…」


「連…、泣かなくていいから。」
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