ウソつき悪魔
私はおそるおそる口を開いた。


「代償って…、なんだったの…?」


カイルは、私をジッと見てから答えた。


「たいしたものじゃねぇよ…」


「たいしたものとかの問題じゃないっ! なんの代償だったかきいてるの!」


「あぁ、わかったよったく!俺が一時的に消えたんだよ!!!」


「へ…?」


カイルは、やべっ、と目をそらした。
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