ウソつき悪魔
こんな何気ないことが幸せだなぁ…。


しばらくすると私の家の前まで、来た。


「ありがとね、愛花ちゃん」


「いーえっ☆じゃあ後で来ていいかの報告待ってるよ」


「うん。」


それだけ言うと愛花は手をふって家に自転車を走らせていった。


私も帰ろ。


ガチャ


「連ーーーっ!!!久しぶりだなぁ!」


「わっ!?お、お兄ちゃん!?」


「ハハハ!相変わらず可愛いなお前は!」


「ちょっ!」


な、なになに?!イキナリ過ぎて頭がついていけない!

「さぁ、リビングにケーキがあるぞ!食べよう!」


「ケーキ?」


「あぁ。俺が買ってきたんだ、連はケーキが好きだろ?」


「やった!」


私が喜ぶとお兄ちゃんもスゴく嬉しそうな顔を浮かべた。


「よし、早く食べような!着替えてこい!」


「わかったぁ!」


早く着替えてお兄ちゃんとケーキ食べよっと!

私はウキウキで自分の部屋の扉を開けた。



「あれ?おかえり、」


…Why?


なにこの人…、黒いマント羽織ってて、牙がはえてる…。


ハッ


ま、まさか不法侵入者!?だとしたら警察に連絡しなきゃ!!


私は急いでポケットから携帯を取り出した。


早く連絡しなきゃ、早く連絡しなきゃ!
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