ウソつき悪魔
「ちょーっと待って。俺シカトされるのとか嫌だなぁ…。」


あ、携帯取られた…。


「俺の名前はカイル。アンタの名前は連で合ってるな?」


「な、なんで私の名前を…」


黒いマントを羽織った男性は、尖った牙を見せながら、ニヤッと笑った。


「何でだろうなぁ?俺が知ってることは限られてるんだよな…」


「ひゃっ!」


か、顔が近い!!


「純情か…、」


「へ?」


「俺純情よりツンデレのが好きなんだけどなー、あーっ!ツンデレいないかなー、」


ツンデレ??


てか、私一体どうしたら…。


「あっ、そうそう。俺のことは気楽にカイルって呼んでいいからな。」


「カイル…?」


この人の名前…、変わってる…、名前もだけど姿も…。なんか人間離れしてるってゆーか…。


「てかさ、腹減ったー。という訳で血をちょーだい」

「え?」


カイルは私が答えるよりも先に私の首元に噛み付いた。


ズキッツッ


いた…、い…。


「んー、濃厚だな…」


からだが…、うごかな…。
< 6 / 50 >

この作品をシェア

pagetop