ウソつき悪魔
痛くて仕方ない…、


ズキズキする…。


「ぷはーっ、ごちそーさん。って、おい大丈夫かよ?」


「首が…、スゴく痛い…」

「あっ、わりぃ…。いま治すから」


そう言ってカイルは噛み付いた場所をペロッと舐めた。


あれ…


「痛くない…?あんなに痛かったのに…」


私は首元をペタペタと手でたたいてみた。

なんともない…。



「まぁ、気にしないで。」

「いや…、そのー…結局あなたは…、なんなんですか?」


カイルは、私の質問に不思議そうな顔をした。


「へ?悪魔だけど?知らなかった?」


「あ、なるほど悪魔ですかぁ」


「うん。」


「……って、えぇええええええ!!!??」


なにこの流れ!え、悪魔!?あり得ない!!!


「驚くことかぁ?」
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