執事の詐欺
詐欺師 自称:執事
「瀬名さん、香弥をよろしくね。」
なぜ…
「はい。しっかりと香弥お嬢様を学校へとお連れしてまいります。」
なぜ…
「行ってらっしゃい。」
なんで…!!!
「なんであたしが詐欺師と学校にいくの!?」
本当にありえないんですけど!!
ファーストキスを奪われてから、詐欺の疑いから確信へと変わったあたし。
「しょうがねぇだろ??お前はお嬢様で俺は執事なんだから。」
しかも詐欺師はまだ執事とか言ってるし…
詐欺師の扱いは酷過ぎる。
お父さんとお母さんには、いい顔しておいてかなりの好印象を与えている。
なのにあたしに対しては…
「茶、どこにあるんだよ?」
「てめぇ、そんな問題も解けねぇのかよ??」
「眠い。ベッド貸せ。」
……酷い。
Repeatしているこっちまで呆れてくる。
なんか…これからずっと一緒にいると疲れそう…。