もしもキミが。
核心へ

 「千尋ぉっ!一緒に帰ろ。」

 いつものように、千尋の席へと向かう。

 でも千尋は座ったままで、

 難しそうな顔をするだけ。

 おい、コラ。反応しろや。

 「ごめん、今日委員会なんだゎ。

  先に帰ってて?」

 なんじゃい、なんじゃい。

 聞いてないぞーい!
 
 「それなら待ってるけど…。」
 
 「ううん、いい。長くなりそうだから。」

 ふぅん…。

 しゃーない、作戦実行ぢゃ!

 「わかったぁ。ぢゃ今日は先帰るゎ。」

 THA 物分りのいい子と見せかけて…

 実はしつこい子作戦!

 作戦名長いな…。

 あとで新しいの考えよう。

 「んぢゃ、バイバーイ。」

 教室を出た瞬間、私の目つきが変わる。

 ケッケッケッ。

 私がそこまでいい子だと

 思ったか?千尋ちゃぁん…。
 
 

 
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