もしもキミが。

 「いただきまぁす…。」
 
 すっかり冷めてしまった夕食に手をつける。

 「まっず!!」

 やっぱ、冷めた八宝菜はまずいと思う。

 まぢでコレはまずいと思う。

 あぁ八宝菜ちゃん、可哀そうに。

 

 なんて、夕食になったら千尋のコトなんて

 すっかり忘れてしまっていた。

 

 「ごちそうさまぁ。」

 いかん、吐き気がする。

 あぁ、胃が悲鳴をあげてるよ。

 こんかことなら早く帰ってくれば良かったね。

 千尋ちゃんごめんよ!

 君、八宝菜に負けちゃったよ!

 アハハハハハハハ。

 明日文句言ってやる。

 絶対嘘だ、委員会なんて。

 嘘だ嘘だ。嘘だ嘘だぁぁ。

 

 ねみぃ。もー寝よう、寝よう。
 
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