もしもキミが。

 「てめぇ昨日何してたんだよ!」

 不機嫌そうに装いながら、頬を膨らまして聞く。

 「え?言ったじゃぁん、委員会だって。」

 あ、とぼけた。またとぼけた。

 絶対嘘だね、コレは。口角ピクピクしてるしね。

 ムカついてきたぞ、軽くね。

 「プハッ、やっぱバレた?」

 何だ何だ。なにがバレたんだ?

 「いくら咲でも気づくかぁ、嘘だってコト。」

 気づくわっ!わたしゃ待ってたんだよ!

 7時までストーカーのようにねっ!
 
 「やっぱ待ってたよねぇっ。」

 「当たり前じゃぁっ。1人で帰ると変質者に絡まれやすいんだぞ!」

 はっ!思わずいらないコトまで言ってしまった…。

 変質者の話なんて今はどぉでもよくて…。

 「んで?何してたのょ、昨日。」

 改めて聞くと、千尋はまた

 「プハッ」

 と笑った。なんじゃい、なんじゃい!

 「そんな怖い顔しなくても…。」

 「知らん。さっさと話せ。」

 「しょうがないなぁ…。」

 千尋はヤレヤレと言って頭を掻いた。

 

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