もしもキミが。
 
 んなっ!聞いたか、今の言葉!

 馬鹿、だって。

 ゆ、許せん、許せーん!!

 いくら千尋と言えども、最近学力落ちてきて、そのこと真剣に悩んでる時に馬鹿って言われたら…許せん!!

 「うっさい!馬鹿なこと、真剣に悩んどんじゃ!」

 思わずムキになってそう言い放った私を、

 千尋はまた…。

 「プハッ。」

 と言って笑った。

 うわぁ、この子すんごく失礼極まりないぞ。

 失礼にもほどがあるぞ。

 「親しき仲のにも礼儀あり」だぞ!

 「はぁっ。」

 いかん、コイツと話してたら日が暮れる。

 眠い。うん、寝よう。

 そして再び顔を伏せ、両手でその周りを覆う。

 「え~、寝るのぉ?」

 ツンツン、ツンツン、ツンツンツンツンツンツンツンツン…

 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!ツンツンするなっ!そんなツンツンされたら寝れんわっ!」

 「ぢゃ、寝なきゃいい。」

 んなっ!そ、そんなコト…笑顔で言うな。

 なんかSっ気ハンパないぞ、怖いぃ…。

 おい、ブラックオーラ出てるぞ…!
< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop