もしもキミが。
「これ。付け足して?」
ノート一つで落ち込む私を気にせずに、
千尋は私に紙を差し出した。
「ぁりがと…。」
ちょっとスネ気味でお礼をぃうと、
「ん。」
と千尋は返事をした。
気が乗らないヶド、まぁ見てみるかぁ…。
「…。」
ヤバい…、さすが千尋だゎ…。
私はすぐさまそれを写し、教台へ駆けた。
「いや~、千尋君。助かったよ、ハハハ。」
偉そうに帰ってくる私を、
千尋はギロリと睨んだ。
「誰のおかげだと思ってんの?えぇ?」
千尋は私のホッペタをつかんで、
思い切り抓った。
痛い、まぢで痛い。ヤバい、ちぎれる。
「お願い、離して。痛いっ!ごめん、
痛いっ、私が悪かった!離して!
おぃ、離せコラッ!」
思わず叫んだ私。
「あぁ?最後おかしくないか?」
ヒエーッ、すんません!
「すんません、千尋さん。」
やっと離して貰ったホッペタは、
真冬みたいに赤くなっていた。