もしもキミが。

 「すみませーん…。」

 ちょっと気まずくなりながら、教室へ入る。

 「あぁ、篠原さん。もう大丈夫なの?」

 「はぁ?」

 よく分からない先生の質問に、

 思わず失礼な返答をしてしまった…!

 すんません、先生。許して。
  
 「斉藤さんから聞いたわよ。

  気分悪かったんでしょ?」

 あぁ、そういうことかぁ。

 「あ、ハイ。大丈夫です。」

 そういうことならもっと早く

 言ってくれれば良かったのに。

 とっさに千尋を見ると、机に手をついて

 クックっ、と笑っていた。
 
 あいつ…。ゆ、許せん…。

 
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