水色の恋

道端だというのに、
キスをしてこようとする白斗。
ペロリと頬を舐められる。


「や、やめてよ。欲情天使」
「あは、天使ってのは認めてくれるんだ?かわいいよ。いろはちゃん」
にっこり笑って、私ににじりよる白斗。

外なのにー。


「お前達、何をしてるんだ。」
声をかけてきたのは、
委員長であった。
眼鏡をクイとあげ、こちらを睨んでいる。
赤い髪からはアホ毛出ている。
そのアホ毛は、葉っぱみたいな形である。
委員長は相変わらず、ぴしっと制服を着こなしている。
クラスの委員長、紅之介(こうのすけ)
である。

「紅?あのさ、君って空気読めないのかな?」
ぷう、とほほをふくらませる白斗。
「空気は読めている。いろはが困っているだろう?白斗?」
「僕は、スキンシップをはかっていたんだよ。後さ、なんでいろはちゃんのこと、呼び捨てしてるの?」

「お前の許可が必要か?」
「必要だよ」
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