無邪気な欲望



雑賀先輩は大きな体で可愛らしい仕草を作り、周囲の女の子達に同意を求める。


それに対して傍観者だった女子達からの反応は様々だった。


ハニカんでいる女の子もいれば、クスクスと笑っている女の子もいるし、大きく手を挙げて、似合っている事を主張する女の子達もいた。


そう。
反応は多種多様だったけど、のきなみどの女生徒達からも「似合っている」という答えが見て取れた。


その上。
あろうことか、風紀委員の女生徒達までほんのりと顔を赤らめて頷いたりしている。


なんて事。


このままじゃ雑賀先輩がさらに増長しちゃうわ。


私は場の雰囲気を変える為に、わざと大きな咳払いをした。
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