無邪気な欲望
「に、似合う似合わないの問題じゃないです。私達は学生で、校則に違反するような事は……」
「あ~はいはい。わかったわかった。ホントつまんないよなぁ、ちまは」
お説教を続けようとする私の言葉を制して、先輩はこれ以上聞きたくないと言わんばかりに耳を塞いだ。
もう! 私だって好きで口うるさく言ってるワケじゃないんだから。
先輩がちっとも改めてくれないから悪いんでしょ。
それなのに、この態度!?
しかもまた。人の事『ちま』って呼ぶし、つまんないとか言うし。
つくづく人をバカにしてるんだから!!