無邪気な欲望
さらに告げられたショッキングな情報に、私は完全に固まってしまった。
「バカ笑里! それは言わなくていい!!」
「どおしてぇ? 隠す方が変だよぉ」
怒る晶ちゃんを物ともせず、笑里ちゃんはマイペースに話を進めていく。
「千奈ちゃん、雑賀先輩ね、誘われれば誰とでもHしちゃう上に、トコロ構わずみたいだよぉ。校内でしょっちゅうらし……」
バシィィィィ!!
笑里ちゃんの後頭部に晶ちゃんの平手がさく裂した。
「いった~い。何するのぉ、晶~」
「余計なコト話すなって言ったでしょーが!!」
「え~?」
晶ちゃんに怒られて、不服そうな声を上げる笑里ちゃん。
だけど私はそんな二人のやり取りもまるで目に入っていなかった。
「そんなに頻繁に……」
ショックのあまりブツブツと独り言を呟く私を思ってか、晶ちゃんはあまり良く思っていないはずの雑賀先輩のフォローをする。