無邪気な欲望
「意外だな~。お前も興味あんの? こういうコト」
「ちがっ……」
「まあ、そうだな。コレも手に入った事だし……」
言葉を遮って、女生徒から取り上げた避妊具をチラつかせたかと思うと、意味ありげな目で私を見つめて……。
「――使ってみる?」
「えっ!!」
一瞬だった。
素早く間合いを詰め、私の腕をきつく掴んで引っ張る。
「っ!?」
強引に引き寄せられ、先輩との距離が一気に縮まって、お互いの体が触れるか触れないかぐらいまで接近した。