夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「えぇっ!?
爽太くんて同い年だったの!?」
そんな気はしたけど、振る舞いかたとか見て年下かと思ってた。
男の子って大体中学生とかで背伸びるし……。
「あはは。
それもよく言われる。同い年に見えるのは背くらいかな
でも俺も夏海がまさか同い年とは思わなかったけど。
背ちっこいし。」
そう言ってあたしの頭の上で手をひらひらとさせる。
ほんの5分前に会ったばかりなのに、こんなにも自然に話せてることが不思議だった。
「家族と旅行?」
「ううん、あたし1人。
今は親戚の人のとこに住んでるの。米山さんて言えばわかるかな?」
「ああ、あの家か。
すごいいい人っちだよなっ。
俺もけっこう世話になってるからよく知ってる。」
楽しそうに話をする爽太くん。
「爽太くんと話するとホントに楽しいっ」
「マジ?
いつもうるさいって言われるけど、そういってもらえるなら嬉しいわ。」