夏コイ★1ヶ月の特別な時間
颯爽と帰っていった爽太くんの背中をあたしは黙って見送った。
「すごくかっこいいでしょ。」
「えっ?」
突然和葉さんに声をかけられて、あたしは思わず変な声をだす。
「ふふ、不思議な子よね。
この島の人たちはみんな爽太くんの顔馴染みよ。
それもみぃんな爽太くんが声をかけてるの。
フレンドリーな上にかっこいいからみんなからの人気者だしね」
そう言って少女のように和葉さんは笑った。