夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「おーいっ。」
部屋で爽太くんを待っていると、大体誰の声か想像がつく声が聞こえた
東側の窓を開けると、そこには案の定爽太くんが立っている。
「待って、今いくっ」
島をもっとたくさん知ることができる。
そんな期待が胸を高ならせた。
「和葉さん、行ってきますっ。」
「あら、もういくの?
気をつけてね。」
はいっ、と元気よく返事をしたあたしはそのまま玄関の扉を開く。
「さ、行こっ」
Tシャツにジーンズというラフな格好をする爽太くん
首にかけている羽の形をしたシルバーのネックレスが太陽に鈍く反射する。
東京の人とは違う。
もっと優しくて大きな感じ……