夏コイ★1ヶ月の特別な時間



神野島滞在最終日


「よしっ、始めるぞーっ」




1ヵ月間お世話になった部屋の片付けに取り掛かるあたし


今日は誕生日の日に和葉さんたちがプレゼントしてくれたワンピースを着た



天気も絶好調で少し暑いけど、窓から入ってくる潮風が心地よかった






「もう片付け始めちゃうの?」



部屋を覗き込んだ和葉さんが驚いたようにあたしを見た



「はい。当日にばたばたしちゃう気がして。

それに、今日は夕方までヒマだから、やれるときにやらないと。」



「そう。夏海ちゃんが居なくなっちゃうのは寂しいけど、笑顔で送り届けないとね☆」



「はいっ、ありがとうございますっ!!」




服を詰め込んだところへ、あたしは祐一くんからもらった写真たてを手に取った。




そこには裸足のあたしと美希ちゃん。
びしょびしょになった爽太くんと祐一くんが笑顔で写っていた。








つい最近のことなのに懐かしいな……。




< 149 / 210 >

この作品をシェア

pagetop