夏コイ★1ヶ月の特別な時間
神野島滞在最終日
「よしっ、始めるぞーっ」
1ヵ月間お世話になった部屋の片付けに取り掛かるあたし
今日は誕生日の日に和葉さんたちがプレゼントしてくれたワンピースを着た
天気も絶好調で少し暑いけど、窓から入ってくる潮風が心地よかった
「もう片付け始めちゃうの?」
部屋を覗き込んだ和葉さんが驚いたようにあたしを見た
「はい。当日にばたばたしちゃう気がして。
それに、今日は夕方までヒマだから、やれるときにやらないと。」
「そう。夏海ちゃんが居なくなっちゃうのは寂しいけど、笑顔で送り届けないとね☆」
「はいっ、ありがとうございますっ!!」
服を詰め込んだところへ、あたしは祐一くんからもらった写真たてを手に取った。
そこには裸足のあたしと美希ちゃん。
びしょびしょになった爽太くんと祐一くんが笑顔で写っていた。
つい最近のことなのに懐かしいな……。