夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「あのね……爽太くん。」
「ん?」
言わなくちゃ……
あたしはたった今爽太くんからもらったネックレスを握りしめる
「あたしっ、明日東京に戻ることになったの……。」
「え……?」
拍子抜けた声が爽太くんの口からもれた。
「ホントはね……言わないで帰ろうかなって考えたこともあった……。
だけど和葉さんに後悔しないでね。って言われて、やっぱり言わなくちゃって思ったの。
それって、このネックレスをもらったおかげかもね」
「……そっか。」
寂しそうに笑う爽太くん
あたしの気のせいだったかも知れないけど……
「でもねっ、あたし本当にこの島にこれてよかった。
優しい人ばっかりで、自然が豊かで……今までこんなことなかった
特に、爽太くんに会えたおかげで……あたしは変われたんだよ……っ
……あたし、またここに戻ってくるからっ。
そしたらまた、あたしに話しかけてくれる……?」
「……うん。
絶対にまた、話しかける。
約束する。」
あたしは爽太くんと指切りをした