夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「あれ?もう終わりかなー。」
「え……?」
あれから時間は経ったと思う。
だけど、花火に夢中だったあたしたちには、その時間はあまりにも短かった。
「しょーがねー。帰るか。」
「そだねー。」
祐一くんの言葉に美希ちゃんが同意する。
「あ、あのっ。」
「ん?どうしたの、夏海ちゃん。」
先を歩こうとしていた美希ちゃんと祐一くんが足をとめる。
「あのね……実はあたし、明日東京に戻ることになったの……。」
「………ホントに?」
目を丸くする美希ちゃん。
祐一くんも驚いている。