夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「ごめんね、ずっと言おうと思ったんだけど、なかなか言い出せなくて……」
「…………」
シン、となる空気。
それを破ったのは祐一くんだった。
「そっか。
じゃあ明日はみんなで見送りに行かなくちゃな。」
美希ちゃんの肩をパンパンと叩いて、祐一くんはあたしに微笑みかけた。
「うん……。」
寂しそうな表情を浮かべる美希ちゃん。
そんな顔をされると正直辛い
「爽太も見送りにいくだろ?」
「……おぉ」
あれ……?
爽太くん様子おかしい……
「わりぃ。俺先帰ってるわ。」
「おいっ、爽太!?」
戸惑う祐一くんをよそに、爽太くんは家に帰ってしまった。