夏コイ★1ヶ月の特別な時間
それからというもの、女は定期的に塚へと行くようになった。
そこに必ず持っていくのは白い花。
あなたを助けようとした方がおります。
人間は全て悪い人でないことを知ってください。
この白いお花のように真っ白な心を持った人が居たことを知ってください。
手を合わせて女は毎回こういっていたという。
あるとき、いつものように塚へいくとそこにはあの男がいた。
手を合わせた男は女のほうへ振り返ると、なぜここまでするのか、と女に問いかけた。
最初は男に近づきたくてやった行為だった。
だけど今は違うのを女は気づいていた。
あなたのようになりたかった。
あなたのように全ての生命を愛することのできる人になりたかった。と女はいった
