夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「それじゃぁ、今年の爽太の誕生日会は夏海ちゃんの誕生日会にもなるのか。
楽しみだね。」
祐一くんは頭のよさそうな笑顔をあたしに向ける。
誕生日会かぁ……なんか楽しみかも。
「それじゃあ、明日辺りちょっと早いけどみんなで誕生日会でもしようか。」
「ホント?やったぁっ!!
でも祐一部活じゃないの?」
「明日は部活が早く終わるから。
帰りにケーキとか買ってくるから心配しないで。
で、今年は2人を祝うための誕生日会なんだから爽太も夏海も手伝って。」
うわぁ、なんか本格的かも~。
「わかったっ。」
「了解。」
あたしと爽太くんは2人で声をそろえた。
明日も楽しくなりそうだなぁ。
「時間とか場所とかはテキトーに決めとくから。
あ、使ってもいいって家があったら俺んとこに連絡して。」
まるで学級委員のように仕切ってくれる祐一くん
美希ちゃんから聞いた話だと実際に次期生徒会長が有望らしいし、当然か。