夏コイ★1ヶ月の特別な時間


次の日。


空は申し分のないほどの快晴。
化粧して髪の毛を巻くあたし
服もいつも以上に気を使う。



そのわけは……









ピンポーン



来たっ


「和葉さん、いってきます。」
「いってらっしゃい
気をつけてね。」


和葉さんの笑顔で見送られたあたしは、サンダルに足をいれる。




ガチャ、と音をたてて玄関のドアを開いた先にいたのは


「おはよう、美希ちゃん。」



珍しくスカートをはいた美希ちゃん。

実は今日は爽太くんの誕生日プレゼントを買うために本州に向かう。




「わぁっ、さっすが都会っ子はかわいいなぁ!!
本当にうらやましいっ」


「そんなことないよ。
美希ちゃんのカッコ、あたし好きだよ。

ほら、フェリー乗り遅れちゃうっ。行こっ」


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