夏コイ★1ヶ月の特別な時間
それから間もなくして、祐一くんと美希ちゃんもやって来て、あたしたちみんなでバーベキューの用意していた。
だけど爽太くんは一向に来る気配がなかった。
「ったく、もう日がくれるに、爽太また海にいるの?」
準備が終わって、食べ始めようとする間際、美希ちゃんがあきれたように声をあげた。
「あぁ。さっきこっちに来るようにいったんだけど……。
俺、もっかい呼んでくるわ。」
汗をぬぐった祐一くんはケータイをジーンズのポケットに突っ込んだ。
「あ、いいよ。あたし呼んでくるから。
爽太くん海にいるんだよね?」
思わず声をだしたあたし。
「え、うん。でも……。」
「大丈夫だよ。
みんなで先に食べてて。」
そう言い残したあたしは海に向かって歩いた。