夏コイ★1ヶ月の特別な時間
目の前にニコニコと笑うのは同い年くらいの男の子だった。
小麦色に焼けた肌に爽やかな笑顔、黒い髪に黒い目はすごくきれい。
おまけに顔もスタイルも抜群。
「で、名前は?」
笑顔を絶やすことなく、男の子は高い背をあたしに合わせる。
「今野……夏海。」
「夏海か。俺は爽太っ、風山爽太!!
よろしくな、夏海!!」
そう言って大きくゴツゴツとした手を爽太くんは差し出す。
「よろしく……」
「おう!!」