夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「はい、これは私たちからよ。」
和葉さんがきれいに包装されたプレゼントを差し出した。
「わぁっ!!ありがとうございますっ
開けてもいいですか?」
「気に入るかわからないけど、どうぞ」
プレゼントを開けると、そこには花柄ワンピースがあった。
「可愛いっ!!
いいんですか?こんなにいいもの……」
「気に入ってくれたなら、気にしないでちょうだい。
こんな風にプレゼントをあげる子なんてほんの一握りなんだもの。」
そう言って和葉さんと陽一さんはニコニコと笑った。
「夏海ちゃん、これは俺から。
開けてみて」
祐一くんが小さな袋を差し出す。
「ありがとう、祐一くん」
早速プレゼントを開けると、中に写真たてが入っていた。
ふちの部分は貝殻があしらわれていて、キラキラと反射している。
「俺たちとの、とまではいかないけど、使ってくれると嬉しいかな」
「もちろん使うっ。
ホントにありがとうっ」