夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「わぁっ、いいじゃんっ!爽太ぴったりだよ!!」
あたしが爽太くんに渡したのはリングのついたネックレスだった。
リングには黒い石がはめ込まれていて、大人っぽいデザインだ。
「夏海……ホントにこんなにいいやつもらっていいのか?」
心配そうに顔をうかがう爽太くん。
「うん、あたしなりの気持ちだから。
それにみんなが思ってるほど高くないから気にしないで。」
そう言ってあたしは笑顔を見せる。
「夏海、ありがとなっ。大切にする。」
ニコっと笑い返した爽太くんが首につけていた、羽のシルバーネックレスをはずしてポケットにいれ、あたしの上げたネックレスを首につけた。
「どう?似合う?」
自慢げにみんなに見せる爽太くん。
なんだか恥ずかしいけど、気に入ってくれて嬉しいな……。
「で、お前は夏海に何用意したんだ?」
祐一くんがニヤニヤとしながら爽太くんの肩に腕をかける。
「えーっと……それが……。」