夏コイ★1ヶ月の特別な時間


「わぁっ、いいじゃんっ!爽太ぴったりだよ!!」


あたしが爽太くんに渡したのはリングのついたネックレスだった。

リングには黒い石がはめ込まれていて、大人っぽいデザインだ。



「夏海……ホントにこんなにいいやつもらっていいのか?」


心配そうに顔をうかがう爽太くん。


「うん、あたしなりの気持ちだから。
それにみんなが思ってるほど高くないから気にしないで。」



そう言ってあたしは笑顔を見せる。


「夏海、ありがとなっ。大切にする。」


ニコっと笑い返した爽太くんが首につけていた、羽のシルバーネックレスをはずしてポケットにいれ、あたしの上げたネックレスを首につけた。



「どう?似合う?」


自慢げにみんなに見せる爽太くん。

なんだか恥ずかしいけど、気に入ってくれて嬉しいな……。











「で、お前は夏海に何用意したんだ?」


祐一くんがニヤニヤとしながら爽太くんの肩に腕をかける。

























































「えーっと……それが……。」


< 98 / 210 >

この作品をシェア

pagetop