ヒトコエ。


ガサガサと袋を開け、
小さな箱を取り出した


『あ、これ!』

可愛くてキラキラした
ケースに入った
リップバームだった。

嬉しかった。すごく。


「気に入るかわかんないけど、
前好きって言ってたでしょ?」


りさは、ふんわりと笑った。

か…可愛い。


横から、
「ちっせー。すげー。」

と雄吾が1人で
ワイワイしてるのは無視。


< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop