箱の内の少女
犯人は最後の最後に――――――――
私の、右目を、抉ったのだ。
いや、抉った『そう』なのだ。
その時の私は何が起きたか分からなかった。
しかし、手が近づいたと思ったら、顔に激痛が走り、私は呻き、倒れ、苦しんだ。
そして、病院に連れ込まれたそうだ。
私は当時信じられなかった。
鏡を見せられた瞬間、
「目が...っう...うぁ..うぁぁぁぁ!?...っ...ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
小五が出したなんて思えない悲鳴が響き渡り私は気絶、だそうだ。
今では右目だけ包帯を巻いている。
そして、
「目が無くなったショックで放心状態になってます...
言葉も喋れず、目も...右はもう戻りません。」
と医者に告げられた。