箱の内の少女


母親と私は絶望に暮れた。


しかし医者は、

「ショック死してもおかしくない状態でした。
ある種の奇跡です...」

とコメントしている。



―――――このままで終わらせない....


そう、医者の言葉のすべてが正解ではなかった。


私は、途切れ途切れだが喋れるようになったのだ。

それに、一年かかった。

しかし、それに力を使い切ったようにその後はなかなか上達しなかった。




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