箱の内の少女
あまりの苦しさに思わず膝をついた。
こんな薄着で、裸足で、きたのが、いけな、かったのだろう、か?
........
ことははゆっくりと立ち上がった。
足はまだ進もうとする。
ここまできた、ならば、行こうか。
柔らかい芝生に白い足が踏み込まれた。
ゆっくりと、ゆっくりと...静かに。
さくっさくっと軽い音。
よく見るとまだ霧が晴れてない事に気づく。
あぁ、だから、肌寒いの、か。
どのくらい時間がたったのだろうか。
ことははその場に座り込んだ。
さっきほど苦しくないが、体が重い....
ことはは柔らかい芝に寝転んだ。
少し背中がチクチクするが、なかなかのものだ。
ゆっくり目を瞑る。