箱の内の少女


ぱちっ....ぱちっ


ことはは拍手してみた。



歌声は戻ってこない。



ぱちっ....ぱちっ


まだ拍手をしている。



....

拍手を止めた。


そして。



「う...歌ってほしいの...だけれ、ど...。」


なんか不自然のような気がした。

こんなつもりじゃなかった。

言ったあとで違和感に気づく。



あれこれ考えた。

どうすればよかったか。

改善策はどこか。

もっと、短くすればいいのか。


「.......」



一言目を発しようににも言葉が出なかった。

怖い、の、か。

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