何かが浮いてた。


目的地についたが、アイツはこない。

いつも待ち伏せをしているかのように
僕が到着するとすぐに出てくるのに。



ため息を吐きながら
昨日と同じ部屋に入る。

……何かあったのだろうか?

皆がたくさんある机の一つに群がり、
こっちを見ている。

真咲も一緒だ。

輪の中心にはアイツが居た。
腕に包帯を巻いている。

いい気味だ。

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