One night lover
真由美サイド

夜10時30分。

やっと客足が途絶えてきた頃…

何度も店長から「後一時間!」と言われたけど
やっと終わり、これで
家に帰れる。

家に帰る支度をしながら
「お疲れ様です」
と言い、店内を後にする。

スタッフルームに行き、スタンプを押し制服から洋服に着替え、いつものように会社の裏側から出る。

そして地下鉄に乗り、自宅の近くの駅に降りる。

私は、自宅の近くの道は街灯が少なく、人通りの多い公園の道を歩いて帰る事にした。

遠回りになるけど、街灯も人通りが多く安心て帰れるからだ。

公園の公衆電話の近くに通りかかった時…

「ミユキちゃん!」
「ミユキちゃんちょっと待って!」

昨日の男性が私に向かって走ってきた。
< 20 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop