One night lover
次々と運ばれてくるお料理。

前菜
メイン
デザート

とても美味しかった。

私にはこの時間が、とても幸せだった。


彼とゆったりとした食事を楽しみ
夢のような一時も終わりがやってくる。

「なぁ、真由美…」
「ん?」

ケイクンから話かけられ、返事するものの…

「…」
「…?」

一向に話が進まず、沈黙だけが残された。

「…」
「…」

この沈黙に耐えられない私は、話を切り出す。

「ねぇ、どうしたの…?」

「う、ん…どう話たらいいもんかな…」

「…」

彼は、しきりに腕組したりなんだかそわそわしてる。

「あ~…ご飯食べ終わったし、そろそろ出ようか」

「うん」
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