ウサギの皮をかぶったオオカミ


いつか心の底から笑った未奈がみたい。

それが陸弥の密かな夢でした。


しかしその夢はもう叶えられたのです。

今目の前には陸弥の見たかった笑顔で笑っている未奈がいます。




もし、ここで自分の感情だけで動いて未奈を止めたりしたら?

もし、未奈の嫌がることをしてしまったら?



もう一生この笑顔は見られないのかもしれない。

陸弥はそう思いました。


< 20 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop