Birth.117.121

長田での仕事を終えた俺は、あの地の住人ではなくなった。

しかし今も尚、縁あって行き来する神戸の街。
阪神高速の上。

沢山の何かが終わり、沢山の何かを無くし、まだ何も終わっていない人と街。

それらを俺は見続けなければならない。




長田の百貨店。

俺が手掛けた店舗の隣。

同じく飲食店で働く親父さんは、地震で身内と店舗を無くした。



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