Birth.117.121
13年前のあの日…...
やはり俺は大阪に居た。
凄まじい揺れに目を覚ました俺が始めに見た物は、動く車のブラモデル。
ベッドにしがみつきながら、何故か目が離せないでいたプラモデルの車が、棚から独りでに落ちて行った記憶がある。
何秒間続いたのかは今となっては定かではないが、自分の持つ最大の常識から推測出来うる地震の終わり…...
その終りは訪れず、常識を越えながら益々激しさを増して行く揺れに、
『恐怖』した。
プラモデルの車だけではなく、ガサガサと崩れる様々な物。
終わらない揺れ。
まるで水中から水面に上がろうと上昇するが、水面が何処にあるのかもわからない。
果して上昇しているのかどうかも分からない。
更には足を引っ張られて再び沈められるような感覚だった。
そんな明け方の恐怖は、僅かな余震を残しながらも常識の世界へと戻った。
やはり俺は大阪に居た。
凄まじい揺れに目を覚ました俺が始めに見た物は、動く車のブラモデル。
ベッドにしがみつきながら、何故か目が離せないでいたプラモデルの車が、棚から独りでに落ちて行った記憶がある。
何秒間続いたのかは今となっては定かではないが、自分の持つ最大の常識から推測出来うる地震の終わり…...
その終りは訪れず、常識を越えながら益々激しさを増して行く揺れに、
『恐怖』した。
プラモデルの車だけではなく、ガサガサと崩れる様々な物。
終わらない揺れ。
まるで水中から水面に上がろうと上昇するが、水面が何処にあるのかもわからない。
果して上昇しているのかどうかも分からない。
更には足を引っ張られて再び沈められるような感覚だった。
そんな明け方の恐怖は、僅かな余震を残しながらも常識の世界へと戻った。