Birth.117.121
いつもとは心なしか違う朝を向かえ、再度電源をONにしたテレビには、映画やドラマで見た事があるような、まるで作り物のような、異様で凄惨な光景が映っていた。
にわかには信じがたい光景。
あの見慣れた街が、
あのいつも走る高速が、
道が、
車が、
人が…...
何かで叩きつけられたかの様に『崩壊』しているのだ。
被害者の数は一転して急増しており、留まる事を知らない。
その時始めて、事態のとてつもない大きさを知るのである。