学園お姫様
『みんな席ついて～！転入生紹介するわよ～。』
『てんにゅーせー？』
『おいっ！！あれ…女じゃね？』
『まじかよ！なんで女？』
(な…なんで男の子しかいないの…？)
ど……どういうことなのよぉぉお！！！！
という事で振り出しに戻る訳だけど…
本当に何で？
男の子しかいないの？
ネェナンデデスカ？
センセイ…
『じゃ保志さん挨拶してね』
(ぇえぇええ！！)
ちょっと待って下さいよっ?!
ななななんで
男子しかいないんですか?!
『保志さん…？』
『───…ですか？!』
『えっ？』
『なんでこの学校は男子しかいないんですか？!意味わかんないです!』
そう言うと私は駆け出した。
『え?ちょ、保志さん!』
先生の言葉なんて無視して。
『──ふ～ん。』
私が居なくなった教室で
１人の男子が呟いてる事も知らずに。
