学園お姫様


『まあまあ。いい加減やめようよ。保志さん困ってるでしょう?』


『そーだよねーんっ♪さっすが陽希くん!!』


『…はい。すいません。でも悟の言い方ムカつく』


『はぁー?!なんだよ生意気なっ』


…………
……………。

(………………、)

ふう…



『あの』

私が声をかけると辺りは一気に静かになった。


『自己紹介してもらえませんか?』


『…』

『…あーっそうだよねっうんうん織姫ちゃんの言うとおり!!えっと俺の名前は弓永悟(ユミナガサトル)悟って呼んでねーっ』


『ちなみに悟はうるさいから。織姫ちゃん覚悟しといた方がいいよー!』

織人君がコッソリ
耳打ちしてきた。

しかもかなりの近距離!!


私の頭はパニック状態だった。

ようやく織人君が離れると
少し安心した。




< 21 / 41 >

この作品をシェア

pagetop