学園お姫様
……教えなーいっ
もっと後になら教えてあげても……………………
………………。
(………………って、)
『もう出る時間じゃん!!』
盛大な独り言を言ってしまったせいか
ドアの隙間から冷たい目線がグサグサ刺さってきた。
……この団地
うるさくすると周りの視線痛いんだよね…。
相変わらず冷たい目…。
(……てか早く行かなきゃ!!!)
『行ってきます!!』
少女漫画みたいに食パンを加えながら走る走る。
野をこえ山をこえ川をこえ…
海をこえさらには国境まで………
……って
んなわけねーだろ!