四十階段物語
第五章.音
予想通り、小学生の俺がのっても階段は音を立てた。
これ、怪談以前に落ちて自分が幽霊になるぞ。
「おいおいおい・・・マジで?」
引き目を感じているのは、もちろんゴータである。
「ステーキなんてがっついてくんじゃなかったぜ・・・」
「え、あんたステーキ食べたの?」
「気合い注入ってことで・・・」
ゴータはただでも背の順では一番後ろで体重だって標準を上回っている。
ちなみに俺の背は真ん中くらい。
ビンゴは一番前。
サクラは真ん中より後ろの方だが、非常に細い(しかし力は異様にあり余っているので注意)。
なので、一番不安なのはゴータ。