四十階段物語
「え、でも、さっきショウタが乗っただけで壊れそうだったじゃない!」
「それは・・・」
階段の裏に取り付けられた器械を見せる。
それに力を加えると・・・。
“ミシッ・・・ミシミシミシッ・・・・・・”
「あ、さっきの音・・・!」
「どういうことだよ!?」
「簡単な仕掛けだ。センサーがついてて、そこを押せば音が鳴る仕組み。階段の木のささくれになってたところにあったから、僅かな力で鳴るんだろうぜ」
「じゃあ、俺は・・・」
「余裕で上まで行けるさ」
ゴータは崩れ落ちた。
「ステーキよ、お前を恨んで悪かったな・・・一生このことは悔やむぜ・・・」などと呟いている。