四十階段物語
ゴータが62キロ。俺が39キロ。サクラとビンゴは大方30キロ前後ってところか。
会わせると200もいかない。大丈夫だ。
「いいか、他にもこれがあるかもしれない。音が鳴ってもビビんな」
「分かった」
「でも上に行ったら本当に木が古いかもしれない。そこは俺が見る」
「了解です」
「ねぇ、ショウタ」
サクラは少し顔色を悪くしながらも俺をまっすぐ見て、言った。
「何でこんな仕掛けを取り付けたのかしら?」
それは俺にもよく分からない。
しかし・・・
「上に行ったらわかるだろう」